自分軸と他人軸

前回、

私が20代まで他人軸で生きてきたこと、

今は

自分軸を意識して生きていること

綴りました。


『他人軸』とは、

世間一般や、

まわりにいる人からの目線を意識し、

自分の言葉や行動を選ぶことです。


一方、

『自分軸』とは、

自分がどうしたいかを基準に

自分の言葉や行動を選ぶことです。



よくある場面ですが、

自分を含めた3人がいたとして、

3つの異なったものがあり、

ひとりにひとつプレゼントするから

選んでね

と言われたとします。


20代までの他人軸の私は

この場面がとーっても苦手でした💦


無意識に、

『自分を表現したら

誰かが嫌な思いをする』

が刷り込まれている私の中で、

その場面になったとたん

計算がはじまるのです。


他の2人は、

どれを欲しいと思っていそうか。

他の2人に

『あなたはどれが欲しい?』って

もし聞かれたとしたら、

どう答えるのが和を乱さないか。

『普通』だったら

どう答えるんだろう。。。


この

『普通』

という言葉はくせものです。

世間一般は

という意味でよく使いますが、

『普通』という言葉には、

普通なら○○するべき、という

『べき』で

がんじがらめにしてしまう、という

怖さが隠れています。

私にとって、

『普通』は、まさしく私を

『他人軸』で

がんじがらめにしてしまう

呪いの言葉でした。


さて、

このプレゼントをもらう場面において

私の定番の答え方がありました。

『私、どれも好きだし、

優柔不断だから選べない。

よかったら先に選んでください』

3つの中に、

欲しいなぁと思うものが

あったとしても、

こう答えるのがらくでした。

自分の欲しいものを手に入れることを

はじめにあきらめてしまうのです。

手元にきたものは

欲しいものじゃないけど、

もらえてよかった

と自分に言い聞かせて、

喜びに変え

和が乱れなくてよかったと

ホッとします。


せっかくのプレゼントですが、

喜びよりも

疲れの方が多かったのです。

(なんてもったいない💦)



このプレゼントの例は

日常のひとこまですが、

このような日常のひとこまは

形を変えてやってきます。

人生は選択の連続ですから。


プレゼントのときのような

選択をし

それが積み重なってくると、

幸せになりたいと思って

生きているのに、

自分の欲しいものは

手元にやってこない、

人に譲るばかり、

という、

幸せからは真逆な方向に

自ら進んでいってしまうのです。


私はこの流れが、

天職だと思っていた仕事を

体調不良で辞めることになり、

強制ストップがかかったことで

見直すことになったのでした。


『自分軸』を意識するようになっても、

自分の言動が、

自分軸からきているものか

他人軸からきているものか

分かりませんでした。

ですので、まずは分かりやすい

自分が本当に欲しいものを感じ、

『私はこれが欲しい』

と言葉にすることを

意識して言うことにしました。


最初は、先ほどの

プレゼントをもらえる場面において、

今まで計算をしていた自分が

早く自分の欲しいものを決めなきゃ、

みんなを待たせてるよ、

と、ちょっと顔をのぞかせて焦らせてきたり、

相手が大好きな人だったり、

目上の人だったりすると

『これが欲しい』と

言えなかったりするときもありました。


そもそも、私はどれが選びたいのか

分からないときも。

そんなときは

『3秒ルール』

というものがあることを

教えてもらいました。

どれが欲しい?と聞かれたときから、

3秒以内に答える、というものです。

焦ってはしまいますが、

感覚が思考になってしまう前、

感覚のうちに決めるというものです。


そんな努力がありながら、

ドキドキしながら

『これが欲しい』

と言うと、

『じゃあ、どうぞ』

とにこにこしながら

相手が渡してくれ、

あっさり自分の欲しいものが

手に入るのです。

毎回です。

えっ⁉️

こんなに簡単なことだったのか😅

と、拍子抜けしました。

おそれていた、

和が乱れる、

なんてことは起こらないのです。

自分を表現してもいいんだよ、

と言われたように思いました

そして、

自分を表現すると

誰かが嫌な思いをする

という鎖から放たれました。


もちろん、時には

自分の思いが、

自分の

欲しいものを主張するという

ことではなくて、

相手に譲るほうがしっくりくる

という場面があります。

それが自分軸からの

本当の願いであれば、

それは『他人軸』ではないのです。

『自分軸』から選択することなら

その行動に違和感を感じないのです。

違和感を感じるか、感じないかが、

自分が自分軸で行動しているかの

ポイントでした。


『他人軸』で生きていた

10代、20代ですが、

あの時期は、

あの自分のベストを

生きたのだと思います。


あの頃の自分がいるから、

今の

『自分軸』の私の感覚が豊かです。

黒と白を知っていれば、

様々なグレーを見たとき、

そのグレーが黒寄りのグレーなのか

白寄りのグレーなのか分かるように。


また、

今は

自分軸の生き方で

心地よく生きていますが、

他人軸で培った、

相手に添いたいという気持ちが

自分の土台に

しっかりいてくれていることも

感じています。